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とらのママさんから、ちょこさんにと御守をいただきました!
これでもう大丈夫ですね!
ありがとうございます!
とらのママさんの、里親募集のにゃんこについてのポスターを
店内に貼ってありますので、ご興味のある方はどうぞご覧くださいね。
今回ちょこさんが鼻の中のリンパ腫になったことで、
この病気や治療などにもずいぶんと詳しくなりました。
当店に来られるお客さんには、猫を飼われている方も多いですので、
みなさんのご参考になるように、
また、自分自身の備忘録として、情報をまとめておきたいと思います。
相当長いです(笑
まず、8月くらいからちょこさんがたまにくしゃみをしていたのですが、
食欲も元気もありますし、くしゃみはたまになので、特に気にしていませんでした。
ただ、10月のある日鼻を見た時に、左の鼻の穴から白いできものが少し飛び出しているのが
見えて、これはおかしいと思い、病院に連れていきました。
病院では、鼻の中から膿の匂いがすることから(腫瘍は周辺が壊死するそうです)、
腫瘍の可能性が高いと思うけれども、一応、抗生物質を飲ませて変化があるか
様子をみましょうということになりました。
(ただの炎症であれば、それでおさまるはずだということなのだと思います)
2週間ほど抗生物質を飲ませて、再び病院に行ったところ、
大きな変化がないので、やはり腫瘍であろうと言われました。
ただ、腫瘍というものは、見ただけでは良性の腫瘍なのか、
悪性の腫瘍(ガン)なのか、悪性だとしてもどういう種類の腫瘍なのかわかりません。
腫瘍の細胞を専門の組織に送って病理検査をしてもらうことになります。
細胞の取り方については、注射器を刺して細胞を吸い取る手段もあるが、
鼻という狭い場所なのでできず、メスで一部を切り取って送ることになると言われました。
鼻の奥どこまで腫瘍が広がっているかは、レントゲンでは柔らかいものは写らないので、
鼻の横を切開してみないとわからないが、いきなりそこまでの大げさなことは
しない方がいいでしょうということでした。
病理検査の結果、悪性だとわかった時の治療法については、外科手術が考えられるが、
腫瘍というものは、そのできものは言わば氷山の一角であり、
腫瘍がくっついている皮膚も悪性の細胞であるので、
腫瘍だけを切り取ったとしてもそれで解決ではなく、腫瘍の周辺部分も大きく切り取らなければ
ならないところ、今回は鼻の中であるので、その周辺というと、鼻自体を切り取る、
さらには上あごや眼まで切除しなければならない可能性もあるので、
それはあまりに非現実的であって、外科手術は行えないと言われました。
結果として、今回取りうる手段は、①腫瘍をメスで切り取って、細胞を病理検査に送る
(費用は10万円弱、結果は一週間後)
②放っておく だと言われましたが、実質、①の手段を取ったとしても、その後の
具体的な治療法は何もないことになります。
もう終わったと思いました。
このまま、腫瘍が大きくなって鼻の中いっぱいになって鼻が張り裂けんばかりになり、
顔が変形して死んでいくのをただ見てるしかない。泣きながら病院をあとにしました。
でも帰りながら、以前お世話になった動物病院がもうひとつある、
そこにも行ってみようか、と思いました。
行きたい、行かなければならない、そんな気がしました。
帰路、そのままタクシーを拾い、2件目の動物病院「京都中央動物病院」に行きました。
そして、それまでの経緯と1件目の動物病院で言われたことを説明し、
セカンドオピニオンを聞きたいので来ましたと言いました。
先生が鼻の中を見た結果、やはり腫瘍の可能性が高いと言われました。
ただ、病理検査のためとはいえ、腫瘍を切り取るのはよくないと言われました。
なぜなら、中途半端にメスを入れると、その後「腫瘍が暴れる」と言って、
一気に大きくなることがあるからだそうです。
ここで、岐阜大学動物病院を紹介されました。
岐阜大学動物病院なら「腫瘍科」という腫瘍専門の科があり、
鼻を切開しなくても鼻の奥どこまで腫瘍が広がっているかを
調べることができるCT検査があること、注射器を刺して細胞を吸い取り、
その場でどのような種類の腫瘍なのかを判定してくれること、
もし悪性であるなら、放射線治療というのがあり、猫の特にリンパ腫には
放射線がよく効くと言われていること、
放射線治療で完治した猫もいること、を教えていただきました。
放射線治療は週に1回通って全部で5~6回、費用は20万円~30万円、だと説明を受けました。
大阪府立大学の動物病院でも放射線治療はできるが、
費用が50万円~60万円ほどだとのことでした。
費用の点、腫瘍科がある点から、車を持っているなら、岐阜大学をおすすめしているとのことでした。
1件目の動物病院では病理検査だけで10万円弱かかり結果まで一週間かかることを考えれば、
岐阜大学で病理検査から治療まで一気にしてもらう方がいいと思いました。
放射線治療でちょこの鼻が完治するのかはわからないので、
まだ安心とまではいきませんが、ひとまず光明が見えました。
2件目に行くまでは、もう助かる手段はないと思っていたので・・・
岐阜大学の初回の予約は動物病院の先生がするというシステムだそうなので、
連絡していただいたところ、直近の火曜日で予約が取れたので、行くことになりました。
岐阜大学動物病院には、午前9時から10時までの間に入るよう言われ、
10時前に到着しました。
初回の予定としては、まず血液検査をしてから
全身麻酔をし、腫瘍の細胞を注射器でとり、CT検査をするとの説明を始めに受けました。
鼻ならリンパ腫か腺がんかであり、リンパ腫なら放射線治療と抗がん剤が効くこと、
腺がんならどちらかのみが効くこと(説明を受けたのですが、忘れてしまいました)
を説明されました。
さらに放射線治療には2種類あって、ピンポイントの場所に多方向から放射線を当てる
リニアックという名前の治療法と、
広い範囲に一方向から放射線を当てるもの(名前は忘れました)があるとのことでした。
後者だと広範囲なので目にまで放射線の影響が及んでしまうけれど
前者では病変のみに当てられるのでよいこと、
その分費用は後者だと1回1万円程度だけれど前者だと1回4万円程度と高くなることの
説明を受けました。
(後で調べたところによると、リニアックは人間のガン治療にも使われているもので、
動物病院でこの機械があるのは日本でも10か所もないそうです)
以上のような説明を受け、ちょこを先生に預け、いったん外に出ていただいても結構ですので、
午後2時頃にまた来てくださいと言われました。
11時半頃、電話がかかってきて、調べた結果、リンパ腫であり、
CT検査の結果、おでこのあたりまで腫瘍が広がっていることがわかったと言われました。
慌てて病院に戻りました。
診察室では、CTの画像を見せながら、右の鼻の中は完全な空洞なのに、左の鼻は
鼻さきからおでこの方までびっしりと腫瘍がつまっていること、
ただ、鼻と隣である目と脳の方には浸潤していなさそうなこと、
鼻から腎臓に転移することが多いけれども、腎臓には転移してなさそうであることを説明してくださいました。
そして、放射線治療(全6回)と抗がん剤治療(全部やれば、おおよそ週1回を半年間)
の両方がよく効くけれども、どうしますかと言われました。
放射線治療では毎回全身麻酔をすることになるが、血液検査の結果も良好であるし、
6歳とまだ若いので、全身麻酔にも問題なく耐えられるだろうとのことでした。
先生の意見としては、抗がん剤が優先かと思うと言われました。
わたしは、抗がん剤は副作用が心配なことから抵抗があること、
また転移がなさそうであることから、ひとまず放射線治療の、
高価だけれど高性能であるリニアックだけをお願いしますと言いました。
また、もし抗がん剤治療を行うなら、また岐阜大学まで通うのか、もしくは京都の病院でも
できるのかをお聞きしたところ、先生の方から京都の病院にできるかを聞いておきますとのことでした。
その日に1回目の放射線治療もできるとのことでしたので、
全身麻酔でまだ眠っているちょこさんにそのまま放射線治療をしてもらうことにしました。
お昼を食べながら待ち、(あまりのどを通りませんでしたが)
放射線治療も終わって麻酔からも醒めたちょこさんを引き取り、
次回の放射線治療の予約をして、キャリーの中のちょこさんの顔をのぞきこんだとき、
「あれ、鼻の中の白いものが見えない」と気が付きました。
「まさか、1回で?」実際、そのまさかでした。
午後3時頃、岐阜大学をあとにしました。
帰ってから、ぐったりするどころかハイテンションだったのは前に書いた通りです。
次の日、ちょこさんが鼻血を出し、くしゃみとともに血が飛び出しました。
岐阜大学の先生に電話をして状況を伝えたところ、
放射線治療で腫瘍が一気に収縮した結果だと思うので問題ないと思うが、
あまりに大量ならば京都の病院で診てもらうように、また、抗生物質が手元にあるようであれば
飲ませておくようにとのことでした。
また、京都中央動物病院の先生の元へ、岐阜大学の先生から前日の検査と治療の結果について
説明するFAXが届いたとのことで、京都中央動物病院の先生から、
「切らずに岐阜大学へ行ってよかったですね、今日の様子はどうですか?」と
お電話をいただきました。
気にかけてわざわざ電話をくださったことが本当にうれしく、
岐阜大学の先生と、京都中央動物病院の先生がついてくれてるんだから
ちょこはきっと大丈夫だ!と安心できました。
さらに翌日には鼻血もおさまりました。
翌週の火曜日、2回目の岐阜大学の時は、CT検査でも腫瘍がほとんどなくなっているとのことでした。
ただ、上にも書いたとおり、腫瘍がなくなればそれで病変は終わりではないので、
予定通り6回放射線治療をするとのことでした。
そして、抗がん剤は京都中央動物病院でもできるとのことですが、
体への負担が少ないよう、放射線治療が終わったくらいから始めた方がいいです
とのことで、放射線治療だけを続けて今4回目まで終わったところです。
6回終わってから、抗がん剤治療を行う予定にしています。
ずいぶん長かったですが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
これは2014年秋現在のお話であることだけご留意くださいませ。
人間の医療も日進月歩ですが、動物の医療についても日進月歩です。
また、費用についても変わるかもしれません。
同じような状況の方のブログもいくつも読みましたが、岐阜大学動物病院については
とてもよかったと書いてる方が多いです。
わたしもそう思います。
始めからこちらを紹介していただいてよかったと思います。
岐阜大学は土日は開いておらず、平日の午前のみなので、普通のお仕事の方には
行きにくいかもしれませんが・・・
また、西洋医学を拒否して、自然療法にこだわる方など、いろんな考えの方がいますが、
わたし個人としては放射線治療をしてよかったと思います。
今のところ、1回目の直後に鼻血が出たほかは、特にトラブルも副作用もないですし、
食欲があるのはもちろんのこと、おもちゃで遊んだり、走ったり、
なっつさんに襲い掛かったりと(笑)元気にしているからです。
これは、もちろんちょこのための治療ですが、
実は自分のためでもあると感じます。
自分が「にゃんこの死」という悲しみから逃げたいがために
やってるんだなと感じます。
もちろん、ちょこ以外の当店のにゃんこでも同じことです。
また、今後の治療の経緯についても書いていきます。