11月25日の朝、ゆずくんが天国へと旅立ちました。
原因は確定診断はしていないので推論になりますが、脳腫瘍の可能性が高いです。
もともと怖がりのゆずくんなので、家に来てからも物陰に隠れていることが多く、
無理に触ったりはしないようにしていたのですが、去年頃から出てくるようになり、
やっと慣れてくれたかとうれしく思っていました。
ただ、去年の夏頃から大きな声でよく鳴くようになり、部屋の中を時計回りに大きくグルグルと回るようになりました。
調べると、認知症の症状とよく似ていて、年齢的にもあり得るので、認知症だなと思いました。
そして今年の夏頃からたまに粗相をするようになり、少しずつ頻度があがってきました。
それでも食事はよく食べ、快便で元気にしていました。
ところが、11月6日の昼頃、突然横倒しになり、興奮状態で手足をバタバタさせて
明らかに様子がおかしくなっているのを見つけ、急患として病院に連れて行きました。
すぐに診ていただき、鎮静の措置をとってから検査ということになりました。
血液検査の結果、アンモニアの数値が非常に高く、それで神経症状が出た(肝性脳症)か、
脳に問題があるかだと言われました。
ただ、エコー検査では肝臓などに腫瘍らしきものもなく、血液検査では他の肝臓の数値は問題なしでした。
脳はMRI検査になるが、それには全身麻酔の必要があり、できる状況でないとのことでした。
アンモニアを流すための静脈点滴を夕方まで病院でしてもらい、夜は無人になるとのことでしたので
夜は家に連れて帰りました。
夜中はナックリング(手を内側に折って甲の側で歩こうとする神経障害)でよたよたしながらも動き回ろうとしていました。
次の日もまた静脈点滴をしてもらうのに、朝から夕方まで点滴入院しました。
その日の血液検査では、アンモニアの数値は大幅に下がっているのに、
入院中にまた前の日のような大きな発作(てんかん発作)が起こっていたこと、
炎症の数値が正常値よりはるかに高いことから、おそらく肝臓ではなく脳の炎症(脳腫瘍など)が
原因の発作であろうと先生から説明がありました。
その日の夜からは、完全に横倒しの寝たきりになりました。
耳は聞こえているようですが、目は見えていないようでした。
おしっこも、ためてから出すのではなく、常に少しずつ出る感じなので、ペットシートやおむつになりました。
次の日からは、点滴入院はやめて、てんかん発作を抑制する薬(フェノバール)と皮下点滴で自宅療養し、通院だけになりました。
その後も、脳圧を下げる薬の点滴で、おしっこの量が減り腎臓の数値が急激に上がり、一時的な腎不全になったりもしましたが、
なんとか持ち直し、はじめの発作から1週間後くらいには、ちゅーるを食べられるようになりました。
そしてちゅーるだけでなく缶詰も食べられるようになりましたが、食べ始めて1週間ほどしたところで食が細くなりだし、
再び何も食べなくなり、意識が朦朧としているのか、ひたすら眠っているような感じになり、
今日の朝、とてもゆっくりの呼吸が下顎呼吸になり、天国へと旅立ちました。
またお花でいっぱいにしました。
アゴの下は蝶ネクタイのイメージで大きなカーネーションを置きました。
気持ち男の子っぽい色合いで、最近好きな名脇役のかすみ草も入れました。
最初のてんかん発作の時はしんどそうに見えました(実際は本人の意識はないのでしんどくはないそうですが)が、
それ以降は、ほぼずっと寝たきりで、空中で手足を歩くように動かす遊泳をする程度でてんかん発作もなく、呼吸も穏やかで、
ぼーっとしている時間が長く、しんどそうとか苦しそうな様子は最後まで一度もなかったのは幸いでした。
もちろんトイレにも行けませんし、寝がえりもできないので、ペットシートやおむつを何時間かおきに替え、
床ずれ防止にゴロリと反対向きに変えてあげるのですが、
その時にウーとうなって怒られたりはしました。
人間相手だと、お世話して怒られたら腹も立ちそうですが、猫なので全く腹も立ちません。
ごめんね、ごめんね、おむつも似合うね、とか言いながらお世話していました。
1年以上続いた認知症のような症状は、はじめは認知症で途中から脳腫瘍だったのか、
始めから脳腫瘍の症状だったのかわかりませんが、もし脳腫瘍だったとしても
早く知ったところで、MRI検査と手術の最低でも2回の全身麻酔をする勇気もないし、
そこまでしても完全に治るかもわからないので、結局同じ道を選択していたと思います。
大きな声で鳴きながらグルグル回り始めた時、怖がらせないようそっとしていたのですが、
ある日思い切って抱っこしてみたら、意外にもリラックスして寝だしたので、味をしめて、
そこからは抱っこしまくりでした。
昔のゆずくんからは考えられなくて、とても貴重でうれしくて、一生分の抱っこをさせてもらいました。
とても幸せでした。認知症バンザイって感じでした。
でも、これは永遠ではない、いつか終わりが来ると覚悟はしていたので、
その時その時を大切にしていたので、後悔もありません。
年齢的にも、ゆずくんもじゅうぶん頑張ってくれました。
最期まで本当に穏やかで、よかったです。
と、思っていても、涙はあふれますが・・・
火葬に行き、お骨も帰ってきました。
ゆずくんは、ビビりで愛想がいいタイプではなかったですが、
コミカルな動きとキャラクターでみなさんに覚えてもらい、愛されて幸せだったと思います。
にこさんやばにらさんの女の子たちに、猫パンチされたり上に乗られたり虐げられてましたが(笑)、
数少ない男の子仲間のすももくんとはずっと仲良しで、なかよし男組をやってました。
たくさん笑わせてくれて、かわいい姿を見せてくれたゆずくんには本当にありがとうの気持ちです。
そして可愛がってくださったみなさま、本当にありがとうございました。