また悲しいご報告で書くのも気が重いのですが、
なでしこさんが、9月16日に日付が変わった夜中に、老衰で亡くなりました。
これまでの経緯をかいつまんで書きます。
何年も前から、少しずつ体重が減っていました。これはシニア猫では普通のことですが、
もともと体が小さななでさんなので、他の子より多めに缶詰などをあげていました。
元気食欲には問題なく、よく食べていましたが、それでも体重は少しずつ減っていきました。
数か月前、初めて食欲がなくなったので、病院へ行きました。
食欲がない以外の症状は何もありませんでした。
血液検査とエコー検査の結果、膵炎と診断されました。
ひどい膵炎だと、周囲の肝臓などの臓器にも炎症が広がるようですが、
軽いようで、周囲の臓器は問題なしで、4日間の点滴と、胃腸薬で軽快しました。
この時、シニア猫によくある病気についても合わせて検査されましたが、
腎臓の数値、甲状腺の数値、糖尿病の数値なども問題なしでした。
歯肉炎も多少あるものの、軽いものとのことでした。
その後は食欲は戻り、元気に過ごしていましたが、体重はやっぱり少しずつ減っていました。
そして9月のはじめ頃、足が弱り歩くのが少し不安定になり、動きが少なくなってきました。
すでにだいぶん痩せて、足の筋肉がなくなってきていました。
食欲は変わらずありました。
病院も考えましたが、足が弱っている以外の症状が何もなく、食欲もあり、
とても穏やかな老衰の道を歩んでいるのに、
病院でストレスを与えることがとてもかわいそうに思えました。
数か月前の検査で、すぐにわかる病気は膵炎以外なかったし、
今も足が弱る以外の症状がないので、今回はもっと体に負担のある検査をすることになるだろうし、
年齢も考えて、無理に延命するよりこのまま穏やかな老衰の道を歩んでもらいたいと思いました。
過去の経験から考えて、その方が最期まで穏やかにストレスなく過ごしてもらえるし、
私が目指す平穏死(無理に水分などを与えず、枯れるように死ぬのが一番楽という
人間向けの本からの知識と、こちらの記事も参考にしました)に近づけると思いました。
その後は思ったように穏やかに好きなものを食べながら過ごし、
最期5日ほど前から徐々に食欲が減っていき、亡くなりました。
弱っていくのを見るのは本当に辛く、呼吸はなでさんより私の方が荒かったですが、
最期は落ち着く自宅で、ストレスなく過ごしてもらえたこと、
看取るまでずっと横にいられたことはよかったと思います。
私共はこういう選択肢を取りましたが、他の方もこうすべきとは思っていません。
こういう場面に出会った時、何をかわいそうと思うか、どうしたいと思うかは、
その子の年齢、状況、その人の過去の経験などによって人それぞれであって、
絶対的な正解はないと思っていますので、
私の考えを人に押し付けるつもりはありませんのでその点はご理解くださいませ。
なでさんは、お店をやっている時から、お客さんのお膝にもよく乗り、
おやつもよく食べる食いしん坊で、いつまでも幼い顔が特徴的な本当にかわいい子でした。
身体は小さいのに、ふたばさんを追い回したりするので、
ちびっこギャングと呼んだりしていました(笑
でもふたばさんを見張りながら居眠りするところもまたかわいいところでした。
自宅に来た後は、なっつさんやもかさんと私の膝を取り合ってよく負けていましたが、
なっつさんともかさんがいなくなった後は、よく膝に乗ってくれました。
食いしん坊はずっと変わらず、よくごはんを催促してくれました。
書いている今も涙があふれます。
正直、亡くなる直前は辛い思い一色で、過去の思い出まで辛いものになってしまいましたが、
一緒に過ごした時間の99%は笑顔にしてくれるかわいい楽しいものなのに、
残りの1%のために全部を辛いものにしてしまうのは
なでさんに対して失礼だと思いなおしました。
今は元気で食いしん坊ななでさんを思い出すようにしています。
見たくない方もいらっしゃるかもしれませんが、
最期まで見届けましたよの意味で一応写真を載せておきますね。
寝てる感じなので・・・
なでさんの幼いイメージで、優しい色合いの花にしました。
そして、もう火葬もして、お骨も帰ってきています。
たくさんのかわいさを、笑顔を、本当にありがとうの気持ちです。
小さななでしこさん、これからもずっとずっと、大好きです。
なでさんをかわいがり、見守ってくださっていた皆様も、
本当にありがとうございました。