最後の営業

本日で当店最後の営業を終えました。
約11年3か月、本当にありがとうございました。
たくさんの方に可愛がってもらって、猫たちも本当に幸せな人生ならぬ猫生を過ごさせていただいたと思います。
私たちスタッフも、たくさんの思い出ができました。

長年通ってくださって、友人のように接してくださった常連さん方、当店のお誕生日のたびにお花やお菓子などをいただいたり、お手紙をくださったり、猫たちへの差し入れやスタッフへの差し入れをくださったり、亡くなった時はお花など御供えをくださって一緒に泣いてくださったり、私たちスタッフにまでいろいろとお気遣いくださって、本当にありがとうございました。
特に閉店前には、遠方からわざわざ来てくださったり、お忙しい間をぬって頻繁に来てくださったり、猫のおやつと人間のおやつを本当にたくさんいただいたり、心をこめて書いてくださったお手紙をいただいたり、お花をいただいたり、思い入れをお話ししてくださったりして、うれしくありがたい気持ちを本当にたくさんたくさんいただきました。
おやつはありがたく頂き、お手紙は宝物にします。本当にありがとうございました。
オープン以来、猫のこと以外にもプライベートのお話もさせていただいたりして、みなさんの人生の1ページを一緒に過ごせたことはうれしいことでした。
もちろん、接客業をするなかでは、悲しいことも、腹の立つことも時にはありましたが、楽しいことやうれしいことの方が圧倒的に多かったです。

オープンした時は、近所の方で、猫が好きだけど飼えない方をターゲットに考えていましたが、うれしい予想外なことに、遠方からの旅行者の方が来てくださったり、外国人のお客さまもたくさん来てくださいました。
何度も来てくださった外国人の方も何人もいらっしゃいました。
数えきれないほど観光場所がある京都に来られて、当店なんかで時間を過ごされていいんだろうかとよく思いました。
慣れない英語と習慣に四苦八苦したこともありますが、楽しい思い出です。
2008年に、不安いっぱいでオープンしたことがついこの間のことのように感じますが、それから11年以上という長い期間営業させていただいて本当にありがとうございました。
みなさまの人生に、生活に、少しでもお役に立てたなら、うれしいです。

少しだけ自慢させていただいて(笑)、猫たちの毛並みがきれい、室内がきれいで匂いもないとよくお客さまから言っていただいたのは、私共の誇りです。
そして、親バカになりますが、猫たちみんな、「かわいい」というお仕事をしっかりやってくれました。
それから、海外のメディアも含めて、たくさんのメディアにご紹介いただきました。
そのおかげさまで、広告費はほぼナシでやってこれましたし、私共がお顔を覚えているリピーターさんだけで軽く数百人はいらっしゃると思います。
たくさんのお客さまに恵まれてありがたいことでした。

このブログは残しておくつもりですし、ごくたまに、になると思いますが、猫たちの近況報告を更新すると思います。
ただ、今後は「猫を飼っているただの一家庭」になりますので、本当にたまにになると思いますが・・・
それから、私どもが手掛けている商売や事業の中で、動物に関わるものは当店だけで、当店を閉店した後は動物に関わることはしないと思います。
もし、今後「ねこ会議」的な名前の店ができたとしても、私共とは無関係です。
実店舗を持つようなものも当店だけですので、今後は店員という立場でみなさんにお会いすることはないかと思いますが、何かしらのご縁があればよろしくお願いいたします。

最後に、猫たちも、私たちスタッフも、一番気に入っていた、窓際のカウンターの写真でお別れしたいと思います。

南向きで、ひなたぼっこができて、祇園祭や時代祭の特等席でもあった、この窓が、こちらの物件に決めた決め手でもありました。
木にとまる鳥や窓をはう虫や、冬には雪を観察したり、秋には紅葉が見事だったり、猫たちも人間も楽しませてくれました。
店を始める以前から、美しくて好きだった御池通にご縁ができてよかったです。
みなさま長い間本当にありがとうございました。

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